大腸がんは頻度の高い疾患であり、罹患者数も死亡者数も増加しております。大腸がんにおいては早期に発見することで治すことができる病気とも言われております。
当院では2025年3月から大腸内視鏡検査において「AIメディカルサービス社」が提供する、大腸領域を対象にした「医用画像解析ソフトウェアgastroAI™ model-EIRL 」(以下AIシステム)を導入いたします。
AIメディカルサービス社は医師である代表取締役 多田智裕氏が開発し、国内有数の医療機関をパートナーにもっております。また、内視鏡画像や論文データは国内最大級の蓄積量を保有しており、AIシステムの研究および開発に尽力しております。視覚的にもシンプルで内視鏡検査時の診断に影響がないことも魅力に感じました。
内視鏡医療発展のために貢献し、世界に向けたAI開発の展開を志した熱い想いに共感し、AIメディカルサービス社のAIシステムを導入させていただきました。
当院では全ての診療を院長1人が行っており、特に内視鏡検査では高い操作技術と判断力を必要とするため、経験やスキルがあっても疲弊することがあります。また、現在内視鏡検査の需要が高まっており、常に集中力を要求され心理的負担を感じる場合もございます。
そのため、院長1人の診断能力に頼らず、AIシステムによるサポートでリアルタイムにダブルチェックをすることにより、今よりも均一で高水準の診療を提供できるようになればと期待を込めて導入に至りました。
大腸内視鏡AIシステムは病変を発見するだけでなく、大腸ポリープにおける腫瘍性または非腫瘍性の鑑別をサポートしてくれるため、精度の高い内視鏡検査を提供することができます。また、AIシステムを併用した大腸内視鏡検査は腺腫検出率が向上するといわれております。
大腸ポリープは専門医が肉眼で見つけますが、サイズが小さい場合や形状が認識しにくい場合、ひだ状になっている裏側の部位は見逃される場合があります。
AIによる視覚サポートを受けることで病変の見逃しを防ぎ、腺腫検出率の向上に繋げ、大腸がんの早期発見、早期治療に役立てたいと考えております。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施した場合、病変検出支援プログラム加算として保険点数が60点加算されますのでご了承ください。
今後も患者様がより安全に安心できる内視鏡検査を提供できるように努めて参ります。
https://www.gastroai.com/product/uppergi