内視鏡機器取扱い講習会(基礎編)
先日、内視鏡機器取扱い講習会(基礎編)に参加し、内視鏡機器に対する「原理、構造、維持、消毒など」の取扱いに関する講義を受講してきました。
内視鏡機器は精密なため、取扱いには十分な注意が必要です。そして、正確な内視鏡診断や治療を行うためには、内視鏡機器の正しい取扱いも重要となります。
内視鏡機器の機能と原理を把握したうえで、各種機能の点検を実施し安全で安心出来る内視鏡検査が行われるように、今後も努めていきたいと感じました。
また、日々の事前点検をスタッフ間で共有していく必要性を改めて学ぶことが出来ました。
当院でもスコープ挿入部の外観点検や湾曲機構の点検、吸引及び送気・送水機能の点検を日々の検査前後に全スタッフ間で統一して行っております。また、オリンパス担当者とも連携をとり定期点検を行いアドバイスに沿ってトラブルの早期発見・対応に努めています。
今後も検査前後の点検や定期点検をしっかりと行い、トラブルを未然に防ぎ機器の維持管理が出来るように努めていきたいと思います。
ガイドラインに沿った基礎的な洗浄・消毒・滅菌方法についても再確認することが出来ました。当院でも医師・看護師間でのマニュアル統一化をはかり実施しております。
経鼻用のスコープは5㎜程度の極細チューブのため、使用後の洗浄及びすすぎが不十分の場合は汚れによって詰まる場合があります。当院でも何度か目詰まりを起こしてしまい、その都度洗浄方法を見直してきました。酵素系洗浄剤にスコープ全体を浸漬させ、全管路内が洗浄剤で満たされるようにし、浸漬時間を5分以上行うことで継続的なトラブル回避に繋がり効果を得ることが出来ました。また、リユーザブル処置具の滅菌についてはガイドラインに沿って行っております。しかし、滅菌後に処置具の破損トラブルが短期間に何度も起こるトラブルがありました。処置具の乾燥時間を長くしたり、オートクレーブ装置の取扱いを見直すことで継続的なトラブル回避に繋がり、こちらにおいても効果を得ることが出来ました。今後も安全で安心出来る内視鏡検査が出来るように努めていきたいと思います。
内視鏡分野における技術や医療、機器は発展していくため、その都度新しい知識を習得し身に付けていくことが必要になると感じました。
湘南藤沢おぬき消化器クリニック
看護師 森山