2月25日に京都で行われたIBDマネージメントフォーラムに参加してまいりました。当院でも多くの潰瘍性大腸炎の患者様の診療に当たっており、この様な学会は開業医の私にとって非常に有益な情報を得られる場であります。
本会では、主に現在増加の一途をたどっている潰瘍性大腸炎に対しての基本的な治療方針の確認や、地域医療として病院と開業医との連携方法などを中心に議論が行われました。
診療所としてどこまでの治療が可能か、また高次医療機関へ患者様を紹介するタイミングや、地域医療の中で診療所と病院が密に連携を取り合って治療を行って行く重要性などに関して様々な先生の意見を聞くことが出来、大変有意義な時間となりました。
本会に参加して強く感じたことは多くの開業医の先生が潰瘍性大腸炎を通院のみで治療することに強い熱意をもって診療されているということです。
現在潰瘍性大腸炎の診断や治療における進歩は目覚ましく、以前は入院が必要だった方でも通院での治療が可能となってきています。
潰瘍性大腸炎の患者様の8~9割が、10代~30代での年齢で発症されており、普段は学校に通われていたり、仕事をされているケースが殆どであります。そのため、「入院ではなく通院で治療が出来るかどうか」は、患者様にとって非常に重要です。
これは今の潰瘍性大腸炎の治療の大きな流れであると思います。
私も新たな知識を積極的に取り入れ、開業医として可能な限り通院で治療が完結できる様、熱意をもって診療にあたらなくてはならないと強く感じました。
湘南藤沢おぬき消化器クリニック
院長 小貫 建一郎